morの解析ブログ

解析疫学、リスクにまつわるメモや計算

「推定」のまわりをさぐる.教科書では「解析はMHにより行う、因子が多ければ重回帰を用いる」という風で詳しい例は少ない.独自(のつもり)な思いつきで具体に試行.
 数理を用いるべきアセスメントにも切り込む.

超幾何分布からCIを計算してみた Fisher'sExact test for CI

cludeな指標のこと
[データに依存して信頼区間を求めると整数を使った近似のために、デコボコするときの対処]
・解析において、cross tableから OR、RRと近似による偏差から信頼区間を推定するが、それは、ふつう各群の数から計算される.そのため低率の事例では、ケースの小さな整数が信頼区間の結果をざらつかせ、信頼区間と超幾何分布からの確率を並べてみると、微妙に異なっていて、見栄えが悪い.
・そこで、得られた超幾何分布から、OR,RRの信頼区間を計算する式をつくってみた.
 ORを例にする.                    
 ORの下限;ORllは、直接確率から得たpを用いて、                
     

     

        norminvers(P)は、ある確率Pに対する正規分布の逆関数.
        上限は{}内のlnをつなぐ符号を逆にする.
                             定数が示す通り、5%危険率に対応するが、危険率を変えるときは、
        定数を変える.
 式のアイデアは、あるサンプルの確率によって、既定の危険率での信頼区間を伸び縮みさせるもの.
・この式は、リスク推定値と危険率が決まれば、信頼区間が求まることを示す.


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