morの解析ブログ

解析疫学、リスクにまつわるメモや計算

「推定」のまわりをさぐる.教科書では「解析はMHにより行う、因子が多ければ重回帰を用いる」という風で詳しい例は少ない.独自(のつもり)な思いつきで具体に試行.
 数理を用いるべきアセスメントにも切り込む.

工程を軽視するアセスメント批判.リスクアセスメント 7

■リスクアセスメントの比較.
 ハザードの残存をどうとらえてモデル化するかが重要ではないか.
・ヨーロッパは概して、処理工程のファクターをハザードに絡めて重みを置いている.
・WHOのRAは、工程の具体に触れてはいないが、工程がハザードの残存に関わることを認めている.
・国内RAは、ほとんど工程を無視してアセスメントしている.
■工程の主要な対ハザード策は、国により制約条件がある.
 ヨーロッパでは薬剤使用を認めない一方、国内・USでは採りうる対策・効果が異なるものに制約される.
■ 採りうる対策が制約される以上、それぞれの条件下でハザードの動向を調べざるを得まい.
■ 生鳥段階での保菌は、ハザードの残存に強い影響があるとしても、これだけで説明してよい保証はない.また、ハザードの残存は、工程の影響を受けないとは決していえない.この辺間違えると提言される対策に偏りを生む.「微生物・ウイルス評価書鶏肉中のカンピロバクター ・ジェジュニ/コリ」は、”食鳥処理段階以降で食肉の菌数低 減を図ることが必要と考えられる。 ”と断言している.工程をしっかり意識することが不可欠.
■ 冷却水の温度はハザードが量的残存、または消失することに影響する1つの因子である :記事 工程から知る数値範囲
   しかし、冷却水温の問題は、水の菌が増加することではない.
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