morの解析ブログ

解析疫学、リスクにまつわるメモや計算

「推定」のまわりをさぐる.教科書では「解析はMHにより行う、因子が多ければ重回帰を用いる」という風で詳しい例は少ない.独自(のつもり)な思いつきで具体に試行.
 数理を用いるべきアセスメントにも切り込む.

因子の多面性メカニズム

・観光事例で、水は抑制因子だったが単独でリスクはなかった.独立モデルなら係数は0であり(-)である.
 また、めしはわずかなリスクありとしても、生起に対しては抑制的だった.係数は(+)であり(-)である.これらの性質をとらえようと同一因子を2つ用意して計算したのだった.
 このような一見パラドックスにみえるものををどう考えるか.


・この例のうち、リスクがあっても、抑制的ということを


 曝露と係数から
  x1=β1x
  x2=β2x      β2<β1     x:0か1
 x1&x2の平均risk = (β1+β2)/(1+1)<β1 
    
 リスクは単純に加算されず、x2が幾分リスキーであってもx1曝露重複で 見かけ上、抑制的になる.


・ 生物学風に解釈すれば、原因物質が因子の量;カサによって希釈されリスクが低減する、となる.水、めしなどが数値上一見おかしな挙動をみせるメカニズム.


* SEが大きいという意味をメモ
  例数が少ない
  2~多面性がある
    単独で作用しないが、他因子に対して作用する(経験的)
    弱い生起性があるが、生起因子に対して一見抑制的(経験的)
 SEが大きいことは、その因子をさらに検討するきっかけになっている.lmでスクリーニング的な因子削減はできて、結果いつもの観光船事例データからは5個の意味ある因子があげられる.

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