morの解析ブログ

解析疫学、リスクにまつわるメモや計算

「推定」のまわりをさぐる.教科書では「解析はMHにより行う、因子が多ければ重回帰を用いる」という風で詳しい例は少ない.独自(のつもり)な思いつきで具体に試行.
 数理を用いるべきアセスメントにも切り込む.

正規分布の最尤推定 ①尤度方程式


・尤度関数を偏微分して最尤推定する.
・パラメータを変えながら尤度関数・方程式の値を調べる.


■ 線形回帰に正規分布を仮定して最尤推定する
・原点を通る回帰で、推定したい 真値 ; ε 、回帰の傾き ; β として、尤度関数πPから、尤度方程式・・


     lnπP|ε =  σ^-2 (Σx+βΣy - (1+β^2 )Σε)     1)
     lnπP|β =  σ^-2( Σεy - βΣε^2)              2)
          
 データから β1は、


         β1  = 0.36707
                 msqでは  β: 0.3661


・解 βmlから次が成り立つ.
  1)lnπP|ε  =  0
          ε1 =  -0.4762  : 算術平均、xの平均は -0.50
   2)lnπP|β ≒ 0
               
■ 尤度関数、方程式の値変化をみる
 パラメータ βを変えて、尤度方程式と尤度関数の値を調べる.
    

      

     
       βによる尤度関数ℒ、尤度方程式の値 
                     0 とみなせる点で、ℒ最小をみる


  最適な結果は、
         βx  = 0.36707
                   ℒx = 0.365
  であった.    


 ■ ℒは、βの二次関数であり、εの二次関数でもある.

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