複素数と行列
複素平面が幾何的理解を助け、手間を省く.一方行列で計算するのも便利である.複素数と行列式との関係を手計算で確認する.
■ 同一平面にある4点関係
・4点を複素数 cnj , 成分 aj+bj i , j=1,2,3,4.
として、各複素数 α,β,γ,δ について次が成り立つ.
示野(「複素数とは何か」:講談社)
(α - β )( γ - δ )+ (α - δ )( β - γ) = ( α - γ )( β - δ )
・4点の成分に対応したベクトルからなる行列 Mxjk をつくると、その行列式 Pjk は、
P12P34 - P13P24 + P14P23 = 0 ・・・①
を満たす.
橋本「非ユークリッド幾何と時空」NHK BS
* 複素数から行列式に対応する値 Pjk は、2複素数とそれらの共役から次により求まる.
繰り返して、①左辺は、
と表せる.これを計算すると0となる.
同一平面上の4つの点の関係を行列式と複素数から実感できる.