morの解析ブログ

解析疫学、リスクにまつわるメモや計算

「推定」のまわりをさぐる.教科書では「解析はMHにより行う、因子が多ければ重回帰を用いる」という風で詳しい例は少ない.独自(のつもり)な思いつきで具体に試行.
 数理を用いるべきアセスメントにも切り込む.

poisson分布を級数表現してみた(各段階)改_番外






■ poisson分布をpのみで表す.
■ まれな場合に適用されるpoisson分布についてメモする.
・菌数の汚染を度数分布して観察する場合、10倍ごとのランクでとることが多く、陽性率の低い場合、菌種によらずpoisson分布がよくあてはまる.
・poisson分布に陽性率(陰性率)を組み込むとき、ランクゼロ=exp(-λ)を陰性のものに対応させ、第1ランク以降の度数を和して陽性率 pを割り当てるという操作をする.これによって定量値を取り込んで、分布の性質を数量的に検討できる.(レポート化されたものもみられるがストレートに表現されていない)
■ poisson分布には、λ が現れる.
 陽性率(確率)を検討するためpoisson分布を扱う際、λ が介在する.pでもって計算したいので poisson分布を直接表す.
■ 各ランクの 度数の p表現
 ランクを示すために;L0から順にL1,L2とする.
  L0 = 1-p (陰性=1-陽性なので・・)
  L0 = exp(-λ)
 から、pについて解けば、
  λ = - ln(1-p)
 である.これはテイラー展開できて、
λ = p+1/2p^2+1/3p^3+1/4p^4+・・
 なので、各ランクに対して確率質量は順次pで表せる.
L1 =       λexp(-λ) =  p-1/2p^2 - 1/6p^3 - 1/12p^4 - ・・  
L2 = 1/2λ^2exp(-λ) =   1/2p^2 - 1/24p^4 - 1/24p^5 -13/360p^6 - ・・
L3 = 1/6λ^3exp(-λ) =   1/6p^3 + 1/12p^4 + 1/24p^5 + ・・
 (数式修正 ①回).
 各段階の度数をλを用いて表し、並べてながめれば 1/k λ の非等比な級数であったが、pで定式化するとちょっと変わった級数が並ぶ.

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