morの解析ブログ

解析疫学、リスクにまつわるメモや計算

「推定」のまわりをさぐる.教科書では「解析はMHにより行う、因子が多ければ重回帰を用いる」という風で詳しい例は少ない.独自(のつもり)な思いつきで具体に試行.
 数理を用いるべきアセスメントにも切り込む.

起点効果で測る

■ 起点から測れば因子効果が図示できる


■ 粗なデータを起点効果から測る
 mに注目し、率差を調べるとき、 
          mtp - tp
         0.706 - 1.00 = -0.294
 となるが、tpを起点としている.この起点の率を横軸にとって、起点効果プロットする.
・とりうる値
 

    

    起点効果のとりうる値    
               菱形:とりうる範囲
 

 粗データをみる. 

      pの起点効果            mの起点効果
            
 因子の効果は起点の因子・gの効果の大きさに応じて変化しているのか.
 t0のほとんどは、0-0.5にあるのだが、p・mともにt0では(+)、t1に対しては(ー)にあって、粗データながら多面性(2面性)を表しているのか.
 t、sは、下図のようである.

   

     tの起点効果            sの起点効果


 tは、小Nのばらつきが影響しながら一貫して(+).
 sは、(ー)ばかりではない. mst -mtにおいて;とりわけmt +に外れた値がある.異常値なのか.


■ 既知の因子の生起性、抑制性を入れた場合
 起点効果に既知値を入れる.

    

 gの値を上パラメータで合成する.
   t0の場合、左の値を使う.重複時は平均し、s右らん値を後で乗じる
   t1の場合、右の値を乗じる.
 合成したパラメータには、小Nの欠点はない.
  

     

          観察値に対する調整値分布


 2gで異常な乖離がみえる. ;mtとstp
   mt ; N=16  率 =0.5
     stp  :    3    0.33


既知の値を入れた合成gの率を起点効果でみる.
 

          単味のプロットは除いた


 tは常に(+)で0.4~0.6の範囲、pは微かに(+)~ 僅かに(ー)、mは単味のみ(+);初期値、sは常に(ー)で、起点に応じて(ー)を強め、sは最低 -0.3を示す.
 これらの範囲からはずれたのは、またしてもmtを含むペアであった.


 mとpは似た値;+のリスク、ーの抑制効果 を入れた.また計算方法も共通とした;算術平均.しかし、結果にみる傾向はやや異なり、pは2面性がややありそうで、mは単味を除いたほかは抑制性を示す.


■ 
 粗な観察値は小Nのgで率がかく乱されており、既知効果の値を使えば避けることができる.起点効果をもって因子の効果を再びみると、層化的な解析結果を再現した.

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