morの解析ブログ

解析疫学、リスクにまつわるメモや計算

「推定」のまわりをさぐる.教科書では「解析はMHにより行う、因子が多ければ重回帰を用いる」という風で詳しい例は少ない.独自(のつもり)な思いつきで具体に試行.
 数理を用いるべきアセスメントにも切り込む.

MHOR の CI を 周辺度数固定して 調べる~dhyper

 MHORのCIをdhyperを使って調べる.
 層化により、周辺度数を固定し、BGの頑健性に依拠した推定.


■ MHORの対応;「b対応」
 記事「dhyper 層化してBGを調べる」「周辺度数固定条件下での指標とdhyper の対応」 では、b1が決まるとMHOR、dhyper;起こりやすさが対応してくるのだった.
 MHORと起こりやすさ;dhyperとが結びつく. ~「b対応」とでもいっておく.


■ MHORの起こりやすさの”範囲”
 層化したtableからのMHORと、対応するdhyperから図が描ける.
    

    

     b1;1:5における累積の起こりやすさによるMHOR


 度数;b1などは整数であって、「b対応」での MHOR・起こりやすさの値もまた、とびとびである.MHORは、図から、
       MHOR  10        ,CI  12.5  ..  8.3      0.20 ,0.81   に対し・・


・ R関数によるCIとの結果の比較
 不連続な値から信頼区間を求めるのは無茶と知りつつ、あえてMHOR,95%tile;CIを比べる.
 「b対応」で図からおおよその値、範囲を読み取り ①、定義による手計算MHOR値 ②、Rに備わる関数mantelhaenで観察したままのs1、s0に対し、exact=Tとした結果 ③を比較する.       
                                          
              MHOR      CI         レベル             
    ①         「b対応 」   10        7         4            0.05,0.95 あたり  
    ②      手計算 ;定義式      9.32   -       -       過去記事
    ③ mantelhaen;exact         9.47*    3.77  27.43     0.05,0.95  観察データによる 
                 * exactなしだと 定義式の  MHORに一致する.


 超幾何分布を使っているはずの mantelhaen;exact であるが、MHORはやや異なり、CIはだいぶ異なる.
 今回試行した方法「b対応」と直接比べると、CIはより鋭いものとみえた.


■ MHORの手計算やCIは手付かずだったこともあり、ここ数記事 ・・
・hyperの使い道を考えてきた.生起因子の効果が、抑制因子、阻止因子からの影響で複雑に思えた.BGからなら単純な試行ができそうだった. t0;BGでの発生が、事例では都合よく散らばり、”一定”とみなし、BGの頑強性に基づいてMHORの区間を調べた.
・MHORと起こりやすさは、不連続な値としてペアで数値が得られる.
・tableに現れる度数、周辺度数の条件を設けると、鋭い結果となる場合がある.

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