morの解析ブログ

解析疫学、リスクにまつわるメモや計算

「推定」のまわりをさぐる.教科書では「解析はMHにより行う、因子が多ければ重回帰を用いる」という風で詳しい例は少ない.独自(のつもり)な思いつきで具体に試行.
 数理を用いるべきアセスメントにも切り込む.

回帰モデルを層化表からつくる

■ ラインリストが手に入らないとき、層化した表からモデルを作ることができる場合がある.
■ 例題は、公表されているシュークリームとラテの絡んだ食中毒事例である.
 粗ORは、シュークリーム6.0、ラテ3.93(0.5加)であって、調整は結果的にはラテの、シュークリームによるみかけを除くことになるが、2×2表から層化MH調整を行い、glm係数を生成させる.
■ 手法としては、4群形式を逆方向に適用する.因子で層化されているから、因子構成を割り当て、各群Oddsを求め、ln化したものを対応するβ。β1,β2のすべての組み合わせからなる式の解として解いて、それら因子係数を求める.

 



 このモデルの線形予測子は、
    z = -1.10 + 0.00×βラテ +1.79×βシュー
 となる. また、この率は、
  logistic-(-1.10+1.79) = 0.667
 となる. 
■ 表から推定した因子係数は、当然矛盾なく発生(率)を再現する.この例題は、1因子がMH調整後ORが1となり、まったく別因子に影響しないものである.

×

非ログインユーザーとして返信する