morの解析ブログ

解析疫学、リスクにまつわるメモや計算

「推定」のまわりをさぐる.教科書では「解析はMHにより行う、因子が多ければ重回帰を用いる」という風で詳しい例は少ない.独自(のつもり)な思いつきで具体に試行.
 数理を用いるべきアセスメントにも切り込む.

調査しなかった因子の係数を求めたいが

□ モデリング推定から、調査しなかった生起因子の大きさを推定することが目標の1つであったが、モデルからでなく、粗な2×2表から考えたらうまくいく.
□ モデリングで起こる係数の異常、容れる因子の性質もヒントになった.記事 ”回帰モデルの係数が?になるわけ”において、コホートを前提に、モデリング上で
 Ⅰ 推定係数は、モデルに取り込まれる因子に応じて変化するが、
 Ⅱ 推定される係数には近似的な関係式を置けて、
 Ⅲ 疫学的に自然なバックグラウンドに依拠すれば、生起因子のとるべき範囲がみえるだろう、
ということを考えた.
□ では、点推定はどうするかであるが、モデルを離れて
 ・1生起因子による事例でおこる他因子への交絡現象をある種のサンプリングの結果と扱えば、
 ・非曝露因子の係数(バックグラウンド)が点推定でき、結果、曝露因子、曝露数もが算出できる.
とわかった.
 ただし、Ⅱの前提が、やや強引な近似であり、より明瞭な方法をモデルに求めた.いずれ書きたい.

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