morの解析ブログ

解析疫学、リスクにまつわるメモや計算

「推定」のまわりをさぐる.教科書では「解析はMHにより行う、因子が多ければ重回帰を用いる」という風で詳しい例は少ない.独自(のつもり)な思いつきで具体に試行.
 数理を用いるべきアセスメントにも切り込む.

2016年12月のブログ記事

  • 神秘的な素数にまつわる数式

    素数はこれにすべて含まれるらしい https://www.youtube.com/watch?v=CzfqYIm6UGw 吉原宏治 氏 の投稿動画より それにしてもすごい

  • Campy残存シミュレーションの裏付け RA8-2

    ■ 工程によりcampy残存に違いが現れることを強調している.相互汚染を防ぐための区分処理や、塩素処理といった対策が効を奏しないことを認識し、そのうえで見逃されている他の工程管理法に注意を向けるべきと考えるからである.過去記事には、具体的に工程内汚染:鶏群における保有状況から、処理工程中に汚染が非... 続きをみる

    nice! 1
  • 検出限界の意味_RA10 (再)

    (現在の情報から記事を復元する.) ■ RAにおいて重要なのは定量値である.定性試験の結果が用いられる場合があって、解釈がむつかしい. ■ 定性において、「検出される」ということ:定量的な検出限界の値;を判断基準としてよいかを問わねばならない.campyにおいてその限界は15 /100gとされるこ... 続きをみる

  • 汚染対策、その効果の評価.RA_9

    (閉鎖されたブログの記事を再現する が、現在の考えに沿って記載する) ■ 安全対策に当たってどうしてもほしいデータは、現実の処理条件に近いハザードの動態であろう.実験・観察結果といってもよい.疫学でいえば、後ろ向き研究であるから、みかけ(一般に、バイアスとか、交絡因子)に注意しなければならない.影... 続きをみる

  • Campyの汚染残存に影響する因子・数値範囲_RA8改

    ■ 国内で、工程の影響を調べ公表されたデータが少ない.campyについて処理工程での対策が必要とされる(campy評価書). ■ 高度化研究(公開pdf)をみると、僅かに工程について数値が記されている.ファイル名: 200100895A0006.  まず湯漬水温度は60℃弱で、観察中、ほぼ一定.... 続きをみる

  • 交絡と効果の修飾

    ■ 交絡と効果の修飾は、いずれもみかけの効果を生ずる原因である. ■ 交絡は、リスクファクターの一つであって、注目するファクターとは別にあるものとし、効果の修飾は、注目するファクターの存在関与を前提として効果を増強・減弱するものとする. ■ それぞれの起こりやすさが、効果にどう関与するかを考える.... 続きをみる

  • リスクアセスメントのデータ再利用;仮定を置く

    ■ リスクアセスメントは、実証的な科学的知見を使ってモデルを推定し、リスクを評定していく.計算のもとになるのは実測されたデータ、現行の調理法・喫食法などである.実測データはかなりの件数に上る調査結果である必要があるだろう.実際のリスクアセスメント結果で羅列されたデータには、信頼に足るものも見出せる... 続きをみる

  • 汚染率と危険との間にある”何か.”_1 

    ■ 微生物学的危害の曝露評価について、手計算で試行する. ■ きっかけ  リスクアセスメントRAは、限られたデータから結論が導き出される.RAの要素について国際的申し合わせがある.とはいえ、検討されている内容が国により異なってみえる.たとえば、campyに関するFAOWHOやEU内のRAは処理工程... 続きをみる

  • 工程を軽視するアセスメント批判.リスクアセスメント 7

    ■リスクアセスメントの比較.  ハザードの残存をどうとらえてモデル化するかが重要ではないか. ・ヨーロッパは概して、処理工程のファクターをハザードに絡めて重みを置いている. ・WHOのRAは、工程の具体に触れてはいないが、工程がハザードの残存に関わることを認めている. ・国内RAは、ほとんど工程を... 続きをみる

  • 調整が重視されない場合

    ■ 調整の必要性  後ろ向き研究では、危険を示す指標値に含まれる、ゆがみ(交絡含む)が避けて通れず、「かならずある」としなければならない.ために粗指標を計算するや、直ちに調整を行って、ゆがみと本来の効果(と思しきもの)の大きさを切り離しておきたい. ■ 実際の不要性  しかし、急性事例についての種... 続きをみる

  • 増殖はしないcampy

    ■ campyは、他のほとんどの食中毒菌と異なり、foodchainで増殖しないとみなされる. これは、campyの対策を考えるうえで、好都合であって、減ることに注意を向けてさえおけば、制圧のヒントが得やすい.

  • 2つのベクトルの外積、正弦、trace

    α、βの2つのベクトルについて  その方向が一致する: 幾何学的には、βをα分逆回転するとき、            外積がゼロ、            正弦がゼロ           cosが1 なので内積はmax.  2次元要素で考え、複素数では、  αの共役・β の i 成分がゼロ.