morの解析ブログ

解析疫学、リスクにまつわるメモや計算

「推定」のまわりをさぐる.教科書では「解析はMHにより行う、因子が多ければ重回帰を用いる」という風で詳しい例は少ない.独自(のつもり)な思いつきで具体に試行.
 数理を用いるべきアセスメントにも切り込む.

2016年7月のブログ記事

  • 感染確率=電気論の過渡現象

        □ 菌を摂取した場合、ヒト1人の感染する確率を表すのにこの関係が想定されている.菌の摂取量に応じて、感染する確率が異なることが仮定される.これをもとに人の危険についてアセスメントが行われる. ■ 発症する可能性のある菌数は、感染する菌数よりは大となる.  食品25g、50g程度を1回あたり... 続きをみる

  • 複素数の積~絵で見る

    ・複素数 α(a+bi)と、β(c+di)の積は、 αβ = ac-bd+(ad+bc) i ・・・① となる. ・iをtとしておいて、    αβ = ac-bd+(ad+bc) t +bd・t^2+bd を t^2+1 で除すと、bdが立つが、余 をもって ①とするのが定義なのだという. ・t... 続きをみる

  • 回帰モデルを層化表からつくる

    ■ ラインリストが手に入らないとき、層化した表からモデルを作ることができる場合がある. ■ 例題は、公表されているシュークリームとラテの絡んだ食中毒事例である.  粗ORは、シュークリーム6.0、ラテ3.93(0.5加)であって、調整は結果的にはラテの、シュークリームによるみかけを除くことになるが... 続きをみる

  • 改 ”交絡”と決めないひとつの理由~納豆オクラ食中毒事例

    *  多アクセスの記事を再掲する  ■ 納豆オクラ事例が交絡の調整法の例題として解説される.この事例の生データは公開されている.取り上げる調整関係因子は、納豆オクラとめしであり、分析疫学的な扱いである.これを題材に疫学風に交絡と標準化の見方で解き明かしたい. ■ 生データ;層化、回帰分析  この事... 続きをみる

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  • 交絡の「コントロールグループの充分性による定義」を解き明かす

    ■ コントロールグループの充分性による定義を考える. on definition of confound on sufficiency of control group  佐藤氏が紹介する、「曝露しなっかった群の発症リスク(平均)が暴露した群の、曝露しなかった場合のリスク平均に一致しないとき、交絡... 続きをみる

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  • Mantel-Haenzsel要約オッズ比

     Gilles(2011)による.  関係記事 MH法による調整値とglm推定係数の比較 - リスクアセスメントmor

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  • 最尤推定の手計算:転載

    ◆最尤推定はイメージがしづらい.手計算で数字を見ながら様子が実感できるシートを作成した.glm 重回帰では、純粋に手計算で実感するのは無理、表計算なら幾分の実感を持てる. ◆対数尤度は、   lnL = Σln conbine(N,yi) + Σ{ yi ln(q) + (N-yi) ln(1-q... 続きをみる

  • ノロウイルス対策メモ(ブログ転載)

    ■ アルタンノロエースによる手のウイルス不活化(食品なので安心) ■ 汚染の疑われる繊維製品の廃棄(乾かさないこと) ■ 症状現れた際の換気、人を遠ざけること、処理する人は防護すること、汚物の湿式除去、周辺の不活化(手の触れるところも忘れず) ■ 生もの(あの二枚貝)扱い注意、生食禁止 ■ 医療機... 続きをみる

  • 回帰モデルの標準化の成否は、こう決まる

    ■ 多アクセス記事を再掲する ■概要 回帰モデルのcoefficientsは、層化した表での群内Oddsや、層間のOR比に対応する数であった.(記事 交互作用項の意味と活用の拡張)これは、回帰で推定される係数がORを決める性質からは必然的に思われるが、層化によって得たOddsと係数から得た結果が違... 続きをみる

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