morの解析ブログ

解析疫学、リスクにまつわるメモや計算

「推定」のまわりをさぐる.教科書では「解析はMHにより行う、因子が多ければ重回帰を用いる」という風で詳しい例は少ない.独自(のつもり)な思いつきで具体に試行.
 数理を用いるべきアセスメントにも切り込む.

検出限界の意味_RA10 (再)

(現在の情報から記事を復元する.)
■ RAにおいて重要なのは定量値である.定性試験の結果が用いられる場合があって、解釈がむつかしい.
■ 定性において、「検出される」ということ:定量的な検出限界の値;を判断基準としてよいかを問わねばならない.campyにおいてその限界は15 /100gとされることがある.喫食量100gとした場合、危険とする菌数は数十~100~数百であるから、基準は1,2
オーダー違い、極めて小さい.これは厳しい値でもあるが、危険性のない菌数までも危険と扱う可能性が大きくなることは、その後の判断にも影響し、ゆがめると考える.
 対策を考えるとき、これほど小さな汚染にこだわることが適当なのか.
■ swabではどうか.
 切り取りでの定性限界は15個/100gであるが、swabでもその一定割合が取れるとして、よかろうと考える.swab検体でもときに多くの検体から検出が期待されるだろう.
 ここで、切り取りで測れる菌は、埋もれた菌の一部と考える.検体全部を完全に培養するのでないためである.一方swabは表面をなでるのであるが、表面こそcampyがくっついているところであるから、埋もれた菌はともかく、思いのほか菌は取れると考える.  
 すると、swabでも、定量または定性により、危険と対応したデータは得られよう.ちょうど、危険とする菌数レベルの検体では、swabで検出されたり、されなかったりするであろうから、数検体中の検出検体数は、喫食する危険菌量周辺の危険を示すだろう.


    図 投網をかけるような、定性試験結果イメージ

以下は旧ブログの廃止記事一部

×

非ログインユーザーとして返信する