morの解析ブログ

解析疫学、リスクにまつわるメモや計算

「推定」のまわりをさぐる.教科書では「解析はMHにより行う、因子が多ければ重回帰を用いる」という風で詳しい例は少ない.独自(のつもり)な思いつきで具体に試行.
 数理を用いるべきアセスメントにも切り込む.

改:生きてはいるが培養できないVBNC;campy

・”温熱や冷凍、冷蔵、低栄養状態などに置かれたとき、VBNCになる菌がある:
http://pro.saraya.com/sanitation/chudoku/column/no11.html 
・campyもVBNCになる菌である.
■ campyのVBNC 
・数日以上の4℃液体培地内での実験によるとVBNCとなったcampy菌は実験的に感染性を有する(場合はある).ヒトへの病原性はあろうとされる.
http://ir.obihiro.ac.jp/dspace/handle/10322/2860
■ VBNCの意味
・数えられた菌数のほかに多くのVBNCとなった菌が関与すると、少数菌で発症するといえないことになる:saraya HP
・逆にVBNCとなる条件に頓着しないデータをみれば、あたかも効果的なcampy制御方法をアピールできてしまう.
■ VBNCから類推するに、ブツのcampyはその湯の関わる工程で加熱され、ストレスを受けるのだが、さらには急冷(水温)によってVBNCまたは何らのストレスで観察されなくなる可能性も考えられると想像する.別記事で、公表データにそのような現象を疑う例があるので取り上げた.目次 Ⅲ、2汚染残存・・ ;Campyの汚染残存に影響する因子!工程から知る数値範囲_RA8 - morの 推定 勉強ブログ



* 過去の、ある報告では、塩素の効果との結果が誘導され、菌へのストレスが検討されていない.これは結論保留すべきものと思っている.
* 監視されるcampyの挙動が不明となるこのような菌の性質は、観察を困難にする結果、工程内での制御について正しい評価・コントロールをも難しくする.



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