morの解析ブログ

解析疫学、リスクにまつわるメモや計算

「推定」のまわりをさぐる.教科書では「解析はMHにより行う、因子が多ければ重回帰を用いる」という風で詳しい例は少ない.独自(のつもり)な思いつきで具体に試行.
 数理を用いるべきアセスメントにも切り込む.

危険度差RD

 2×2表において 曝露発症a、非曝露発症b、曝露非発症c、非曝露非発症dとおくとき
  RD=a/(a+b) - c/(c+d)
 とする.
     事例の生起因子により、層化して他の因子についてRDを調べる.
  生起因子あり群の因子RDとなし群の因子RDは、


  層化        因子2のRD   因子3のRD 
 生起因子群      (ー)     (+) 
   なし群      (ー)     (+)
 となったとする.
 このとき、因子2は生起因子との曝露の有無にかからわず、リスクを減らす方向であるから、それ自身がリスクを減らす性質があり、さらに 生起因子以外にリスク因子があることを示唆している.
 因子3ほか、生起因子とは別のリスク因子がみつかっている.(MH) 
 (事例:観光船事例 )

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