morの解析ブログ

解析疫学、リスクにまつわるメモや計算

「推定」のまわりをさぐる.教科書では「解析はMHにより行う、因子が多ければ重回帰を用いる」という風で詳しい例は少ない.独自(のつもり)な思いつきで具体に試行.
 数理を用いるべきアセスメントにも切り込む.

オッズ比を相対危険に換算+RRをOR・発症率から近似


◆ オッズ比を推定するとき、リスク比までも推定できる時がある.
reportにRRのみ記述してあるときに、ORを知りたいこともあるので、メモする.
 ある群の1人のリスク確率Rg1、非暴露群の、Rg0は、それぞれのORから次のように計算する(佐藤氏).
  Rg1=ORe/(1+ORe)
  Rg0=ORne/(1+ORne)
    ここで ORi=exp(βi) ,βi:glm推定係数 coefficient
 暴露群exposure group では、β。+β注目因子(交互作用項含まない)ほか全部+β交互作用項
 非暴露群non-exposure group; β。+β注目因子以外.
  注目因子は、交互作用項を組んだ因子のみと交絡、交互作用項で調整できたとする.    


・これより、相対危険RRは、
   RR = Rg1/Rg0
 詳しくは、
  RR = a/(a+c)/b/(b+d)=(OR+a/c)/(1+a/c) …… 正確な変換式.
   ここで、a= [E=1,D=1], b={E=0,D=1],c=[E=1,D=0],d=[E=0,D=0]
 また、a/cが得られない事例では、次の近似が有効.
    RR approximation ≒ (OR + ratio ) / ( 1 + ratio)
              ; ratio=全体の発症比 (a+b)/(c+d)
conversion relative risk-Odds ratio


(元:morket.blog.so-net.ne.jp/2015-12-08-4 so-netのブログ閉鎖につき移転)



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